骨盤と大転子
男性と女性では、骨盤の形が違うことはよく知られています。同様に脚の付け根にあたる大転子という部分も男女で多少異なります。
鍛えているアスリートではあまり差がありませんが、一般女性であれば大転子が男性よりも開いていることが多いようです。
大転子の場所は生まれつき決まっているので、あまり極端に変わることはないのですが、
股関節の筋肉が衰えているとか、骨盤が大きく歪んでいるなどの理由で開くことがあります。
この場合は接骨院などで治ることもありますが、実際には治らないことのほうが多いようです。
一方男性は、骨盤の横幅と大転子の横幅が同じくらいの人が多く、大転子のほうが狭いこともあります。
よく男性のお尻は女性と比べてキュッと締まっていると言われますが、それはこの大転子の幅が狭いからでもあります。
いくらダイエットで脂肪を落としても、骨格よりも痩せることはありません。
イラストはネットで拾った5人の写真を縮尺を合わせて縁取りしたものです。
黒い点はヘソで、青い横線はそれぞれウエストライン、骨盤の上部、大転子の位置と思われる場所を示しています。
もちろんレントゲン写真ではないので予想です。
また、参考資料は脚を開いているので本当に参考程度に見てください。
それでも女性のお尻は骨盤よりも大転子による違いが大きいということが分かりますね。
また、女性が下着を骨盤よりも下のほうで履いているのも同じ理由です。履いているというより、履けると解釈してください。
男性は上から下まで土管のようにほぼまっすぐで、骨盤だけが少し出ているため、ベルトなどを引っ掛ける位置はそこしかありません。
しかし女性は骨盤よりも大転子が横に出ているので、無理に骨盤まで上げなくても股に近い大転子に引っ掛けるだけでいいのです。
ローライズパンツが綺麗に履けるのは女性の特権です。男性の場合は太ももやお尻が太い人でなければズルズルと落ちてしまいます。